浅草の隣街「蔵前」の路地をそっと曲がったビルの2階。「proto 器とタカラモノ」と記された青いドアを開けば、作家さんのアイテムが立ち並ぶゆったりとした空間が広がります。
器と構えず手にとって
「ぜひ荷物置いてご覧くださいね。」
protoへ入るとそう声をかけられる。お言葉に甘えて少し身軽にしたら店内を歩く。器へ目をやる。手を伸ばす。
ものづくりが好きだけど、器に対してどうも構えてしまっていた。値が張るのかな、詳しくなってから手に取らないとだめかな。
そんな気持ちがやわらいだのはprotoでゆっくり器を観てから。直感ですきでいいんだなとか、この質感が好みとか。店主さんはこちらのペースに合わせて作家さんのことや産地のことを教えてくれます。
器と構えず手にとって、グッと気に入った2点をお持ち帰り。お気に入りの器は毎日のふとした瞬間をすこし特別にしてくれます。
浅井万貴子さんの器

白い陶板の上に光る銀色と濃紺の模様が美しい器は浅井万貴子さんの作品です。濃紺部分のシワ感は和紙を利用して色付けしてる所以だそう。儚い雰囲気がとてもすき。
平皿なので汁気のないものであれば盛り付けられます。個人的にはパンやケーキ、果物をのせるのがお気に入り。いつものトーストも好きなお店のスコーンも特別な気分で味わえます。

東京の焼き菓子やさんで1番お気に入りお店はこちら ▷▷〔蔵前〕菓子屋シノノメと喫茶半月 つい顔がほころぶやさしいお菓子
protoから歩いて2分の場所にあるMABATAKI美雨さんではアクセサリーのディスプレイに使用されています。花や透明の質感とマッチしていてすてき。
▷▷〔蔵前〕MABATAKI美雨 花の一瞬と透明を身につける
笹川健一さんのグラス


薄いグレーに細やかな気泡が漂うグラスは笹川健一さんの作品です。薄くて手馴染みがよいところがすき、なんとも言えない薄いグレーがかった透明が最高にすき。
ほうじ茶、豆乳。いろんなものを飲むけれど水が入ってるときの佇まいがすきなので、最近は水専用のグラスになりつつあります。他のコップでも飲むよりぐんと美味しい気がしてる。
営業時間とお店のこと
蔵前protoは2019年7月現在、定休月曜日。営業時間は平日12:00から19:00、土日祝日は11:00から19:00です。
「器って値が張るでしょ。」「お手入れが難しいんじゃないかな。」
そう手の遠い存在に思う方も大丈夫。店主さん(時折店主さんのお母様)が器の楽しみ方をやさしく教えてくれます。とても器愛が伝わってくる素敵な場所です。ゆったりとした空間の中で佇まいの美しい器たちをじっくりと味わえますよ。
他にも絵やオブジェ、アクセサリーなどの「タカラモノ」も一緒にチェックしてくださいね。
protoの商品や情報は随時Instagramやwebページで更新されています。
▽protoのInstagramはこちらから
https://www.instagram.com/proto_kuramae/
▽protoのオンラインショップはこちらから
https://proto-art.stores.jp/
食器であり作品であり、タカラモノ。

protoで出会ったお気に入りの器。グラス。初めて迎え入れた作家さんの器達はわたしの生活を穏やかに彩ってくれます。器は食器であり作品であり、タカラモノです。
蔵前protoは心ゆくままに器とタカラモノとの一期一会を楽しめる素敵な空間。ぜひ一度訪れてみてくださいね。